その日、不覚にも快速に乗っていた事を忘れ、新都心駅を乗り越してしまいました。
あんな事は初めてです、日々乗り慣れた電車なのに。
―それほど興奮していたのでしょうね。  

焦って戻って、何とか新都心アリーナの前へ着いた。
ビュウゥゥゥルル~ 風が叫んでる。今夜は特に寒そうだ。
何かの前触れを予感させるように。
時刻は16:25分。

既にグッズ販売に、長蛇の列。ゆうに100メートルは越してました。
20分くらい並んだかな
Tシャツが11種類あって…迷ったあげく2枚、買ってしまった。
ここまで見ると、私一応アーティストなんですが
ただのミーハーですね…。
いつもの私ならばプロ意識を持って冷静に音楽を聴きにゆく自分なのに…
U2は違う。
私はU2を聞いてるときは完全に素人になってしまうのです。
普通だったら、ステージの器材とかマイクとかついチェックしてしまうのですが
今日はそんな余裕、全くなし。
心の蔵がばくばく 血圧上がってきた。
そして緊張のせいで指先が冷たくなっている。
なに緊張してんだ―思いつつ止められない
U2の人間に惚れてる。
全世界へのそのメッセージに惚れてる。
ちょいと音楽的に分析すれば、とってもわかりやすいシンプルな音とメロディ、その上に乗るあの唯一無二の声の存在。
詩と声が際立ってる。
後はあまり言いたくない、ハートで受け取るものだから。
家でU2のDVD観てるときの私は、誰にも見せられません…
かっこよくノる、とか
オシャレに聴く、とか そんなもんではない。
とにかく叫ぶ、そしてこぶしを突き上げる、
そして、泣いてしまいます。
そして…今日2006年、12月4日!
待ちに待ちに、待った人生初のU2のライブ!
なんせ、8年ぶりの来日公演。
8年前は、まだU2を知りませんでした。
今になっては悔やまれます、どうしてもっと早くに出会っていなかったのだろう、と。
8年前は…まだR&BとかUKソウルとかの、比較的新しいものを聞き漁っていた時代でした。精神性とか歌詞の内容とかにはあまり興味がありませんでした…精神とサウンドを決してつなげることは無かった。若かった。
でも今もずっとSOULは私の音楽のルーツで、もちろん今も心から好きです。掘り下げて60’s以前のソウルやブルースまで聴くようになりました。
で、U2にはまったのは、ロックがめちゃくちゃ好きになったからというわけではない。
そういうジャンル分けじゃなくって、
純粋に「U2」というものに吟線を撃ち抜かれたのです!
U2の音楽に触れ、その歌詞の意味に触れ…
彼らの人間自体が知りたくなった。
彼らの生い立ちに触れ、彼らの世界へ求め発する運動を知って、世界情勢についてもっと深く考えるべきだと強く感じるようになった。
そしていろいろな本を読むようになった。新聞もよく読むようになった。
自分自身もも30の節目を迎えたところで、これからの自分を考えていました。そんなときにU2に出会ったことでどうして行くべきなのかを彼らは導いてくれた。
…と、ちょっと熱くなったとこで。
そんな思いの詰まった初ライブで、私はどうなっちゃうのでしょうか…。
17:10
さてさて荷物は臨時クロークに預けないと…
アリーナはまさに戦場!外はこんな寒さでも始まると熱気と汗でぐっしょりです。コートすら持っていられない状態に!
…っと、その前に!ちょっと腹ごしらえと何と言っても水分補給。これ、肝心。
トイレは入る直前に行って少し我慢すれば何とか持つとして、脱水症状だけは、免れたい。
あまり早くコートやらを預けてしまうとこの寒さの中じゃもたないので、先に食べとこう。
コンビニで買った水500を飲み干して、近くのカフェへ。
軽くサンドウィッチを急いで食べる。
ふと思った。買ったTシャツ着ちゃおうかな…?
迷ったんだけど…、ええい!この際!ひとりだし!
…とトイレへ向かうと、、
       …げっ!な、並んでる。
            皆さん片手にTシャツ。
そうよね、みんなそうなのよね!なんか嬉しくなってきちゃったよ。
着替え終了。
17:45
クロークへ荷物を預けて、入場は18:30からでまだ少し早いけどゲートの確認だけしておこうと思い、「Wゲート」へ。
今回、私は運よくアリーナの最前のAブロック。といってもその中で整理番号
3071番目。
どのへんまで、食い込めるんだろうか…。
ゲート付近にはもう人が結構いるいる。
アリーナの裏の方、真横には新幹線が通ってるような、吹きっさらし。
風が、吠える~
しかも半袖に薄いシャツだけー。でも中に入ったらこれも腰に巻くのです。
…入場まで待つこと20分ほど。体が冷え切った頃、番号が呼ばれ始めた。
甘甘のセキュリティを突破して走る、走る、うーん、どっち側行こう、エッジ側?アダム側?
花道の円の外か?中か?うーん!!!!(写真参照してください)
迷ったがギターのエッジ側に。
最前のフェンスのふちはもう埋まっていて、2列目に付いた。
…きっと始まったら後ろから押されて前に行けるかも!?

注:写真右側がステージ。円を描くように左右に花道が。
  私は写真奥(左側の花道)の付け根あたりの二列目にぴたっとしがみついた。
(SHOWの直前でごめんなさい! 続きは、後編で…)
追記:
11月29日の初日公演で、ボノは、観客の途切れぬ「BONO!」コールに
花道で立ち尽くして涙を流していたそうです。
日本のファンの8年分の思いを受け止めてくれたのでしょうか
後編の前に
皆さんに見て欲しいです。
   ↓   ↓
news23、ボノと筑紫哲也の対談。

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2件のコメント

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