年輪にはかなわない。―ﾘｽﾍﾟｸﾄ；ﾛｯｸおやじ

その顔には決まってふっ、と瞬間的に穏やかなる笑みを湛える。
―それは年月をかけて重ね続けた目じりのしわのところ、
そしていつのまにか肉のついたふくよかな顎のところ
―そこは限りなく開放され自然に近く、限りなく自由だ。
そしてすべてを受け入れるかのごとくひろい背中、
―それは接したすべてのものから学び蓄え生まれた心の広さ。
気を張った「外」へ発散しようとするわかいエネルギーは、いつのまにか余裕とさえとれるような、「内なる」プライドへと変わっていた。そしてそれは、彼自身も気付かぬうちに表情やしぐさとなって、こぼれ出ているかように。
ロックしてる
計算されない崩し―自分を知り尽くしたものから出るオーラ。自身をそれ以上にも、それ以下にも見せない「具合」を身につけてる
黙ってもﾛｯｸ、はしゃいでもﾛｯｸ
ｿｳﾙもﾛｯｸ、ﾛｯｸもｿｳﾙ
そして、くずせばくずすほどかっこよさが増してくるって…
すごいぜ
ﾛｯｸｵﾔｼﾞ。
説得力は年輪
なんだろう、どんどん美しくなっていく
―年輪には、かなわないよ
そうでしょ、ﾋﾞﾘｰ
そうでしょ、ﾎﾞﾉ
そうでしょ、ｽﾃｨｰﾋﾞｰ。
そうでしょ？拓郎さん。