今度の金曜日のライブでは、自分の出番のほかにあるアーティストの子の後ろでピアノをやることになった。
曲は「なごり雪」
早速ネット検索でスコアを手に入れた。

コード譜も別に書いた。
一度自分の手で既製の譜から書き写す事によって、深く入ってくる事がたくさんある。ひとつひとつの言葉の表すその裏の意味とか、作者のこころ。
昔からの名曲なんかをやるときって、いっつも考えさせられる。
「こんなにシンプルなコード、優しい言葉たち・・・それらを紡いで出来上がった曲は、その何倍ものチカラを発揮するんだ」
つまり
1+1が、2にはならないんだ
5 くらいになるような感じがする・・・
これぞ、名曲。
それはもちろん理屈では語れないものでもある。聴いて「いい」って、
何が「いい」かなんて、すべて説明できないもの。
そして、名曲を演るときには特に感慨深くなる。
「これを一体どれほどの人が演奏し、歌ってきたのだろう」と。
それは名画と生で向き合うときの気持ちに似ているような気もする。
最近は歌おうと思えばカラオケでどんな曲だって誰だってなりきっていつだってスグに歌える。それも素晴らしい文化だとは思うけど、その手軽さゆえにあまりひとつの曲に深入りする事がなくなっているのも確かだとおもう。
カラオケで歌う→レプリカを観る
生で演奏する→実物を観る
…って感じかな
やはり少なくとも私はアーティストである以上、譜面から触れていくことでその中に描かれた世界や作者の思いに深く突っ込んで行きたいと思っている。

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